NPO支援を考えたキッカケ
子どもの頃から「なぜ国境の壁なんてあるのだろう」、20代前半の頃には「もっと世界がひとつになれないのか」とすでに強く思っていました。
日本はまだまだ恵まれた国ですが、世界には厳しい環境で生きる人たちがたくさんいます。
テレビやニュースを通して、そんな現実を見聞きするたびに「自分に何ができるのだろう」とずっと考えてきました。
明確な答えが見えない時期もありましたが、飲食業をはじめとする多くの経験の中で、少しずつ自分なりの形が見えてきました。
――それは、事業を通じて得た利益の一部を、支援や寄付という形で社会に還元していくこと。
そうすることで、会社やお店の”存在価値”ではなく、”存在意義”を高めていきたい。そんな想いが、今も私の中にしっかりと根を下ろしています。
動き出した僕の夢
その中で様々な方に出会う機会をいただき、ベンチャー系のNPO法人と協力していこうとなったのが2025年のことです。
劣悪な生活環境が依然として多く、安全な水が手に入らない地域としてカンボジアがあります。そこで候補地の中でも「まともに水も飲めない」、「手に入らない」地域の一つであるトロペアンスワイ村に井戸を建設する運びとなりました。
相手の顔も見える喜び
おばあさんのテーム・シアンさんからの声もありました。『私の名前はテーム・シアンと申します。現在2匹の豚を飼い、米を作ったりして生活しています。お米は食べる分だけ作ります。孫は夕方家に戻り、毎週末作物と豚の世話を手伝ってくれます。私の生活は大変ですから井戸も掘れないので慈善家にお願いしたいです。ありがとうございます。』
孫のノック・スレイオウンさん、ノック・チュウさんを含め6人の家族で使っていただくことになりました。
今後の目標と展望
このカンボジアのトロペアンスワイ村への井戸建設は僕の最初の一歩です。もっとたくさんの国や地域に何かを残せればと思っています。
これからは井戸掘りなどのインフラ支援の他にも教育や医療、自立支援など多岐に渡ってその国や地域にコミットしたサポートを続けていけるよう、日々努力を積み重ねていきたいと思っています。


